ペットのアンチエイジング

 

犬・猫のエイジング(老化)はどんな状態?

人間と同じように犬・猫も不可逆的に年を取り、それにより身体では様々な不調が出てきます。
その子その子によって老化の出る部位が腎臓であったり関節であったり、筋肉であったり、肝臓であったりと様々です。またそれらが複合的に現れることもあります。
アンチエイジングとは不可逆的に進んでいく身体の不調を様々な方法でできる限り遅らせることを言います。
また現在病気を抱えていない健康な子でもアンチエイジングを意識した生活を送ることで、より今後の老化が遅れて出てくることになります。
 

アンチエイジングの方法

アンチエイジングは基本的にその子にあった方法があります。腎臓が悪い子であれば定期的な皮下点滴を行い腎臓の負担を出来る限り減らすことであったり、関節が悪い子では関節に効くサプリメントを常用することです。
アンチエイジングの方法はその子その子によって異なるため、詳しくはかかりつけの動物病院にて獣医師と相談することが一番良いでしょう。
また、現在病気を抱えていない子で日常的に行うことのできるアンチエイジングとしては次のような事が行えます。
 

生活で余計なストレスを与えない

ストレスによって膀胱炎や皮膚炎など病気になってしまうことがあるほど、犬や猫はストレスに敏感です。大きな音がする場所や知らない人の出入りが多い場所で生活していたり、生活が不規則であったりトイレが汚れていたりと犬や猫は様々な原因で余計なストレスを感じてしまいます。
もちろん散歩や遊ぶこともストレス発散となりますので、余計なストレスを溜めない生活を心掛けましょう。
 

フードの変更

高齢になってきた子では消化・吸収機能が低下してくるため、特に年齢に合わせたフードを与えることが大切です。一般的に高齢犬・猫用フードは成犬・猫用フードに比べてカロリーは控えめにしている反面不足しがちな栄養素を強化していたり、より消化しやすい作り方をしています。
高齢犬・猫は若齢犬・猫に比べ必要カロリーが少ないため、余計なカロリーを摂取を控えることでアンチエイジングに一役買っています。
 

運動を行う

年齢が上昇してくるとともに動物の筋力は低下していきます。徐々に運動をしたがらなくなり、日々の散歩なども嫌がるようになってきます。
適度な刺激を与えるという意味でも毎日の無理のない散歩を続けることがアンチエイジングにも効果があるでしょう。
以上にあげたものは日常的に行えるアンチエイジングの例となります。
病気の予防に効果の見込まれるケアとなりますが病気になってしまった場合には治療と逆効果になってしまう場合がありますので、高齢になってきたら動物病院での健康診断は定期的に行っていきましょう。
 
 

なぜ漢方薬がアンチエイジングに良いのか?

動物では成長ホルモンというホルモンが代謝に関わっていますが、カロリー摂取制限によって過度な成長ホルモン分泌を抑えることで老化や疾患を抑えることができ、寿命が延長されると知られています。
しかし過度なカロリー摂取制限は危険が伴います。
漢方薬によってカロリー摂取制限と類似した効果を得られることが知られていますので、普段の食事に漢方薬を併用することで安全にアンチエイジング効果を得ることが期待できます。
アンチエイジングでお悩みの飼い主様は、是非一度ご相談ください。
 

記事 獣医師監修 
 
 
 

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