胸水

犬・猫の胸水ってどんな病気?

胸水とはその名前の通り、胸腔に溜まってしまう液体成分のことを指します。
 
体内の水分代謝に関わる機能が病気などの原因で異常を起こすことによりそれが水に近い液体であったり、炎症に伴って出てくる膿のような液体であったり、癌などに伴って出てくる細胞を豊富に含んだ液体であったり様々な胸水がありますが、この胸水が胸に溜まると肺を圧迫し、動物を呼吸困難にしてしまう非常にやっかいな病気です。

また外見上ポッコリとお腹が膨れてくることの多い腹水とは異なり、外見上では変化が分からないことが多く、最近呼吸が苦しそうということで動物病院で検査した時には大量の胸水が溜まっていたということがよくあります。

以上のように胸水は非常に気付きづらいものですので、少しでも呼吸しづらそうにしていたり、元気なく体調が悪そうであれば動物病院の受診をお勧めします。
 

犬・猫の胸水の治療方針

胸水が溜まってしまう原因としては輸液過多や心不全など循環不全、胸腔腫瘍など様々な原因が挙げられます。

胸水の原因を特定するためには動物病院で超音波検査やレントゲン検査を行い、場合によっては胸水を抜去して比重、タンパク質濃度、細胞数を測定して胸水の原因を調べます。

それぞれの胸水の性質について疑われる病気は次の通りです。
 


漏出液

タンパク質濃度や細胞数は少ない性状の胸水です。心臓など循環器の病気や、血液中のタンパク質の低下が原因となります。

心臓病などで血液の流れが滞ってしまったり、血液自体の濃度が薄くなってしまった結果、血管から胸の中に液体が染み出てきてしまっている状態です。
 

変性漏出液

変性漏出液は漏出液と似ていますが、細胞数が増えタンパク質濃度が若干上昇した性質を持ってる胸水です。

漏出液が貯留してその後変化したことで生じるため、漏出液と同じような循環器の病気が原因となります。
 
タンパク質の濃度が高い場合
タンパク質濃度が高く細胞数が変性漏出液よりも沢山含まれている胸水です。
消化管など腹部臓器の炎症や膵炎など腹部臓器の異常が原因となります。
 
 
腫瘍細胞を含んでいる場合
上にあげた胸水と別に腫瘍細胞などを含んでいる場合もあります。
胸部のリンパ節や心臓などに腫瘍などが存在する場合には胸水中の細胞に腫瘍細胞が認められる場合があります。
 
いずれにしても基本的に胸水の治療は原因となっている疾患を治療することから始めますが、溜まっている胸水の量が多すぎる場合は胸水を抜いてから治療を始めることもあります。
 
 
 


犬・猫の胸水になぜ漢方薬を使うのか?

 
胸水が貯留している場合、根本的に治療するには原因となる病気を治療する必要があります。しかし原因によっては完治することが難しい場合があり、その場合には胸水が何度も溜まってきて生活に支障が出てきてしまいます。

原因となる病気の治療と共に漢方薬を併用することで体質改善を行い、胸水の貯留を遅らせる可能性があり、より生活の質を落とさずに過ごすことができる場合があります。

胸水でお困りの飼い主様は、是非一度ご相談ください。
 

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