当院での肝臓病
症例・治療例

血管肉腫から腹水の溜まったゴールデンレトリバーへの漢方治療

患者

Kさま / ゴールデンレトリバー  オス / 12才 / 36キロ→21キロ

使用中のお薬

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ご相談内容

血管肉腫、脾臓も摘出、肝臓にも転移して利尿剤も出されているのですが腹水が多い時は2リットル以上抜いています・・・
 
お腹が苦しいのか寝てばかりで辛そうに息をしています。食事は柔らかくふやかしたフードを口元に持っていき、ようやく舐めるように2、3口です・・・余命1ヶ月と宣告されました・・・
 

対応と指導内容

  • 血管肉腫が大元にあるので免疫力向上、体力強化、出血対策をしQOL(生活の質)が著しく低下している今、腹水対策として
    心臓、肝臓を強化
    その上で利水を促す目的で漢方を処方
 

その後のお客様からのご報告

服用から1か月
1昨日で余命宣告の1ヶ月をこえました!
今日はなんと起きてご飯をたべてくれました。
ただ腹水はまだ3日に1回抜いてます・・・
 

2か月目

頑張っています!
この10日間、抜くほどの腹水はたまっていません。
時々吠えるくらい元気がもどってきました。
 

3ヶ月目

腹水はすっかり消えたようです
いつ血管壁が破裂するかヒヤヒヤでしたが、3日前の健診では肝臓に転移した腫瘍が小さくなり、犬も部屋を歩くようになりました。また来月分を送っていただけたらと思います。
 

 

患者さんの病状

血管肉腫から腹水がたまる

効果に対する評価

腹水はとても苦しい症状なので漢方で、そのように元気が戻ってくれて、嬉しく思います。この症例が他の飼い主さまたちの励みになると思いますので、これからも頑張っていきましょう。

肝臓がんのラブラドール・レトリバーへの漢方治療

患者

Yさま / ラブラドール・レトリバー オス / 11才 / 29キロ

使用中のお薬

なし

ご相談内容

はじめて、ご相談いたします。
私の愛犬がかかりつけの病院で「最近痩せてきたね?」と言われたことがきっかけで検査をして頂いた結果、
肝臓がんと診断されました。
親一人子一人の二人三脚で11年暮らしてきました。
代われるものなら代わってあげたい。助けてあげたいです。
今の状態は、食事はいつも通り摂れておりますが、ウエストのあたりが痩せてきています。
疲れやすいようでクタッとしていることが多くなりました。行動範囲は減ってきています。
1日でも早くトライしたいと考えています。諦めずに大きな爆弾と戦いたいです。
どうか宜しくお願い致します。

対応と指導内容

  • 完治を目指すが、ますはガンの進行や転移を極力遅らせる。
  • QOL(生命の質)を向上させることを中心に考える。
 

その後のお客様からのご報告

お薬服用から20日後

愛犬の状態は食欲もあり元気です。
薬を飲み始めてからの変化は、便が柔らかく黄色っぽかったのですが、
体調が良かったころの、焦げ茶色のしっかりした便になりました。
癌はどうなったかわからないのですが、体調はキープしています。

2か月後

愛犬の体調はとても元気です。
肝臓全体に散らばってしまった癌が進行のスピードを緩めているのでしょうか?
食欲もあり、病気が嘘のようです。ありがとうございます。

8か月後

先日愛犬が検診でエコー検査をしたところ、進行していないと言われました!
食欲もあり元気で、自家栽培の無農薬野菜にやみつきです!

1年後

とても元気にしております。
昨年の今頃、絶望視していたのに、ここに愛犬が居てくれていることが本当に幸せで
感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

患者さんの病状

肝臓がん

効果に対する評価

良い結果がでて嬉しく思います。

肝臓病で腹水があるヨークシャテリアへの漢方治療

患者

Aさま / 小型犬 ヨークシャテリア メス / 4才 / 4キロ

使用中のお薬

胆汁を促す薬

ご相談内容

レントゲン、エコー検査で見たところ腹水が溜まっているので、血液検査をする事になりました。腹水はきれいな混じりけの無い物です。数値としてはアルブミンが低いので考えられる事は肝疾患と診断されました。
手術をするかどうするか迷うところでしたが、小さな体で田舎の新潟から東京の大学病院まで連れて行くことに不安と現実的なお金の問題もあり、胆汁を促す薬を与えて様子を見る事にしました。
不思議な事に検査をした日から腹水が減っていき、2週間後の数値も範囲内に安定していました。(胆汁の薬はほとんど与えていなかった)1ヶ月後の検査で安定しているので様子を見て行きましょうと言うことにまりました。
食事は手作りご飯を与えていました。若干多く与え過ぎていたかもしれません。今月12月に入り朝、下痢と嘔吐をしてその日から、食事をほとんど食べず、元気がありませんでした。
食事はご飯といも野菜ドライドックフードを混ぜた物を与えていました。そしてまたお腹が大きくなってきて元気がないので、病院に連れていきました。エコー検査で腹水が溜まっていることが分かりました。
先生は2週間ほど胆汁の薬を飲ませて様子を見ましょう。と言うことで現在に至っています。腹水は減ってはいません。このような相談で理解していただけるか不安ですが、手術よりも、漢方を与える方法で健康になってもらえればと思いメールしました。よろしくお願いします。

対応と指導内容

・最初は「必要最低限使い、効果が足りなければ腹水の様子を見ながら、量や種類を増やしていく
・肝機能障害においては、以下の点を考慮して対策を打つ
1. 肝臓機能の向上
2. 肝細胞の再生反応の活性化
3. 肝細胞の再生材料摂取
4. 肝臓内血流量の増加
5. 肝細胞への負担要素の排除
・通常3~5種類の漢方薬でコントロールし、腹水の事を考えて「肝・腎・脾」治療の機能をバランス良く働かせることに気をつける

その後のお客様からのご報告 

昨年、錦戸先生のホームページを見つける事が出来て本当に良かったです。とても腹水に良い結果が出て感激しております。
お忙しいところ本当にありがとうございます。
こちらで掛かり付けの病院から胆汁の薬が出され飲ませていたのですが変化は無く、飲ませる必要があるのか疑問でした…
しかし、漢方薬が届いて漢方を飲ませてから、4日目頃から腹水が減り始め、お腹周りが小さくなり元気の度合いにも違いが出てきました。
新潟は雪が降り寒いので、こたつの中に入って暖まって出てこないと思っていたのですが
漢方を飲ませてから、寒くてもおもちゃで遊び兄弟の犬ともじゃれ合っています。
腹水が減り、体重も3.6キロから3キロまで落ちて、通常の体重に戻りつつあります。
通常2.8キロでした。食欲はあります。
現在は、ドライフードを与えず手作りの食事を与えています。
患者さんの病状

肝臓病による腹水症状

効果に対する評価

良い結果がでて嬉しく思います。

肝臓病で腹水や貧血がある猫への漢方治療

患者

Mさま / 猫 雑種 オス / 3才 / 3.3キロ

使用中のお薬

なし

ご相談内容

食欲なく、肝臓の数値が異常。腹水溜まっている。貧血もある。
病院では「肝硬変に近い。FIPの可能性もある。」との診断。AHCC服用中。腹水を抜いてあげたいのですが、どうしたらいいですか。白血病・エイズに関しては陰性です。

対応と指導内容

  • 原因の把握(猫の白血病・エイズによって内臓に腫瘍が出来ている場合、FIPによる場合、肝硬変によっての腹水の場合では対処の仕方が変わるため
  • 「肝・腎・脾」治療の機能をバランス良く働かせる。
  1. 肝臓機能の向上
  2. 肝細胞の再生反応の活性化
  3. 肝細胞の再生材料摂取
  4. 肝臓内血流量の増加
  5. 肝細胞への負担要素の排除
  • 通常3~5種類の漢方薬等でコントロールします。

 

その後のお客様からのご報告 

FIPのウェットにも近い症状は出ていますが、セカンドオピニオンも肝機能障害ではないかということでした。現在は、強肝剤、抗生物質(2週間持続型とバイトリル15mgを毎朝)、利尿剤(ループ薬・ラシックス)のお薬と毎日輸液をしに病院に行っています。貧血は少し良くなっているようですが、食欲不振と腹水があります。具合が悪くなってからも2~3日前まではお水は飲んでいましたが、今は水も飲まなくなっています。食べたいという素振りは見せますが、口に入ると飲み込めないという感じです。ぜひ試してみたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

錦戸先生、この度はお世話になりました。漢方で少し元気が出て、ご飯もスプーンであげたものは食べてくれました。トイレも自分で行けましたし、元気もあったのですが、残念ながら天国に召されました。体力が持たなかったので、貧血が進み、あっという間でした。色々とご相談にのって頂き、本当にありがとうございました。
患者さんの病状

肝臓病による食欲不振、貧血、腹水

効果に対する評価

残念でしたが、QOLの向上にはなったと思います。

肝硬変の雑種犬への漢方治療

患者

Wさま / 雑種犬 オス / 12才 / 16キロ

使用中のお薬

スパカール、プロヘパゾン、ビクタス、ゴクミシン

ご相談内容

こんばんは。初めまして。夜分失礼いたします。宜しくお願いいたします。 
3/27 血液検査(TP6.7 Alb3.1 GPT1484 GOT198 ALP4737 TBil 0.2 TCho159 Glu75 BUN22.2 NH3 12)
尿色は濃い黄色。(食欲,食事量は減) 
(中略)
4/24 肝生検の結果、肝硬変と診断。担当獣医師は、「犬の様子や血液検査の経過状況などを踏まえ総合的に診ると、絶望的な肝硬変というより、「肝硬変様の肝組織がある」と捉えてよいでしょう」との事。
(中略)
11/21~現在、スパカールとプロヘパゾンを投与。(投薬量は、ビクタス40(夕1錠)、ゴクミシン50(朝夕1錠ずつ)、プロヘパゾン200(朝夕半錠ずつ)、スパカール(朝夕半錠ずつ)です。)

対応と指導内容

肝機能障害においては、以下の点を考慮して対策を打っています。
  1. 肝臓機能の向上
  2. 肝細胞の再生反応の活性化
  3. 肝細胞の再生材料摂取
  4. 肝臓内血流量の増加
  5. 肝細胞への負担要素の排除
  • 3~5種類の漢方薬等でコントロールしながら「肝・腎・脾」治療の機能をバランス良く働かせることに気をつける。
  • 最初は必要最低限使い、効果が足りなければ様子を見ながら量や種類を増やしていく方法。

 

その後のお客様からのご報告 

食欲はないわけではないが、食い付き悪いです。好みの匂いじゃないと、逃げていきます。
毎食30分程かけて、あれこれして食べさせています。(嗜好にこだわりが出てきたのか、それとは別に訳があるのかは分かりませんが)
食事以外に関しては、問題なく、肝臓の状態は良いです。
患者さんの病状

肝硬変

効果に対する評価

良い結果がでて嬉しく思います。


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