血管肉腫
犬・猫の血管肉腫ってどんな病気?
血管肉腫は、血管の内側の面にできる癌です。血管肉腫は、ほかの臓器にも転移する場合が多く、悪性度も高い病気です。
ガン細胞は、動物も人間とおなじように1日に約6000個が体内で生まれています。通常健康な状態において、自分の免疫力がはたらき、白血球がガン細胞をやっつけ修復してくれているおかげで、 ガンにならずに、毎日健康に過ごすことができるのです。ところが、自己の免疫力よりもガン細胞のチカラが強くなってしまうと、ガン細胞は徐々に勢力を伸ばし育ってしまいます。それが、血管肉腫という癌の病気です。
犬・猫の血管肉腫の治療方針
飼い主さんのご要望に応じ、西洋医学および東洋医学、ならびにその併用を考えていきますが 以下の方針でアドバイスをしています。
手術が可能な場合
悪性度が高くても手術ができる状態であれば、外科的処置を受けられることを勧めています。 術後に漢方薬で再発防止と体力回復を目指します。
手術困難、転移が多数みられる場合
生命の質(Quality Of Life)を向上をはかることを目標に 免疫力を高め、ガン(腫瘍)の成長を抑えるような漢方薬を使用します。
犬・猫の血管肉腫になぜ漢方薬を使うのか?
漢方(東洋医学)は、自己の免疫力をガン細胞よりも強くしてあげて、 その自然のチカラ(自己免疫力)をもってガン細胞をやっつけよう! という考え方なのです。
体力がある場合は西洋医療のみでも対処できることがありますが、 体力がなかったり、他の病気を併発していて弱っていると 西洋医療だけでは、どうにも進まないこともあるのです。
だから、そういう場合には漢方薬を使うととても有効に作用します。 西洋医療だけでは届かないところをサポートできるからです。
しぶとく生きるガン細胞に対して有効な薬は、 やはり代償として良い細胞も壊してしまうのです。 ガン細胞だけに効くような薬は今もなお研究され続けていると思いますが、 まだ確立はしていません。それぐらい癌細胞というものは厄介なものなのだと思います。
血管肉腫でお悩みの飼い主さまは、是非一度お問い合わせください。