雑種猫18歳の膀胱内悪性腫瘍による
頻尿、甲状腺機能障害の漢方治療
症例・治療例
雑種猫18歳の膀胱内悪性腫瘍による頻尿、甲状腺機能障害の漢方治療
患者 Aさま/元野良猫/18歳/3.8kg | |
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使用中のお薬 |
・甲状腺機能亢進症:メルカゾール ・腫瘍:コルディM、ジェモセラピー(コモンジュニパー、コモンバーチ) ・頻尿:ジェモセラピー(ローズマリー) |
ご相談内容
はじめまして、お世話になります。
18歳、メスの愛猫の相談をさせていただきたいと思います。
先月初めに膀胱炎のような症状が出たので、尿検査後、ホモトキシコロジーのレメディで様子を見ていましたが、2週間ほど経っても頻尿が治まらず、粘液に血が混ざったり、ピンク色の尿をすることもあったため、24日にエコー検査をしました。
その際、膀胱内に腫瘍のようなものを一つ確認できました。ただ、年齢と病院が苦手なこともあり、手術はもちろん、これ以上積極的な検査もしないつもりです。それでも頻尿で気が立ち、落ち着いて眠れないことがあるため、何もせずにいられず、ジェモセラピーやサプリも試しておりますが、改善しないため、土曜日にも担当医に相談に行きました。
その時、漢方を提案していただき、1種類処方していただきました。(補肝補腎消炎薬剤と書かれています)これまで漢方を試したことがなかったので、ネットで検索したところ、ペット漢方研究会にたどり着いた次第です。持病としては、甲状腺機能亢進症があります。
こちらの治療は、5月から少量のメルカゾールを1日2回飲んでいますが、数値が大きく変動することなく、薬の量は変わっていません。本猫は、甲状腺のせいかもしれませんが、食欲と元気はあります。排便も1日1回以上あるので、頻尿の時以外は、至って普通に生活しております。
この後、どれだけ時間があるか分かりませんが、腫瘍、頻尿を抑制できさえすれば、今以上、辛い思いをさせずに済むと思っています。何卒、よろしくお願いいたします。
エコー検査で膀胱内に腫瘍らしい影がひとつありました。
主治医の先生からは検査を進めていないため確定はできませんが、画像と粘液、出血等から、また、これまで基準値内だった白血球が 21800 になっていたので、恐らく悪性腫瘍でしょうとのことです。
対応と指導内容
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はじめまして、ペットの漢方研究会 獣医師 錦戸正巳です。
ホームページをご覧頂きまして有難うございます。
メールの内容からお悩みの様子が伝わってきました。
悪性腫瘍との事・・・大変ですね。
治療の目的を、まず腫瘍の進行や転移を極力遅らせる、もしくはストップしてQOL(生命の質)の向上させることを中心に考えたいと思います。
腫瘍治療に、私も20年ほど前まではさかんに制癌剤を使っておりました。効果のあったものもありましたが、薬の副作用で具合が悪くなったり一旦治まっても再発したり、突然死んでしまったケースもたくさんありました。
制癌剤治療に疑問を持ち、今は漢方を使って治療しています。
ここ数年私はいろんな腫瘍の子に多糖体の漢方サプリを使い良い結果を得るようになりました。本当に長い間色々な物を探し、飼主さんの同意を得た上で試し、ようやく結果を出せるようになったかなと思っています。
この漢方サプリ類には副作用が全然見えませんでした。その効果としては、腫瘍の種類によってばらつきがありますが、腫瘍が縮小、もしくは消失するケースが全体の2割から3割。腫瘍の成長や悪化するのを防止したり、転移を防いだりしたケースが5割ほどあります。
但し、ほとんど効果の無かったケースも2割ほどあったことも事実です。私はこの多糖体漢方サプリを中心に症状によって、色々な漢方サプリを組み合わせて治療しています。ご必要なら処方をいたします。
その後のお客様からのご報告
獣医師 錦戸正巳さまいつも大変お世話になっております。
漢方で1週間様子を見ていましたが、嬉しいご報告です!
あれほど規則正しかった頻尿が止まりました!
最後に見たのは日曜日、それも1日遅れで、時間も短く終わりました。
ただその際、血液混じりの小さなゼリー状のかたまりが何度か出て気になったので、念のため病院で見ていただいたところ、膀胱内の細胞のかたまりで、
その隙間に細菌がかなりの数確認できたとのことでした。
初めの頃は、膀胱炎だと思い尿検査も3回ほどしましたが、
その時は逆に細菌はほぼ確認できませんでしたので、抗生物質も使わず。
まだ愛猫が幼い頃、膀胱炎を頻発していた時期に抗生物質の副作用で大変な思いをさせてしまったことがあったので、今回もかなり悩みましたが、放置しておくのも心配でしたので、恐らく酷い副作用は出ないでしょうとのことで、水曜日に注射でお願いしました。
その後は副作用も出ず、排尿、排便も割と規則正しく戻り、睡眠もしっかりとれるようになったこともあり、とても穏やかに過ごしています。
お薬の時間はかなり警戒するようになりましたが(笑)、それでも頑張ってしっかり飲んでくれているので助かっています。漢方薬で頻尿が落ち着いてくれたことが嬉しくてたまりません!本当にありがとうございます!
ひとまず一つ目の目標を達成できたので、この状態をキープできるように、しっかりサポートしていきたいと思います。
獣医師 錦戸正巳さま
いつも大変お世話になっております。
遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
その後の様子ですが、食欲の波はあるものの、とても調子良く過ごしております!
以前気にしていた便秘気味からの嘔吐ですが、こちらも改善してます♪
あと、目ヤニや口臭もかなり減った気がしていますが、気のせいでしょうか?
とにかく快復が著しく、今の状態はとても18歳には見えません!
錦戸さまに漢方薬の相談させていただいて、本当に良かったです!
そこでちょっとお伺いしたいのですが、友人の猫さんが、角膜潰瘍を患ってしまい治療中です。
培養検査をして菌が特定できたので、点眼薬と抗生物質を使っていますが、
抗生物質の副作用で嘔吐が激しく、目の状態も体調もあまり良くないようです。このような場合でも、漢方での効果を期待できるものでしょうか?
うちの子が快復していく様子を見て、彼女も西洋医学以外を検討し始めたようです。
重ねての相談になり申し訳ありませんが、簡単で結構ですので、ご回答お願いいたします。また、来月分のお薬をお願いできますでしょうか?2月1日着の14-16時ですと助かります。大変お手数ではございますが、どうぞよろしくお願いいたします。
獣医師 錦戸正巳さま こんにちは。
いつも大変お世話になっております。今月の愛猫はとても調子良く過ごすことができました!膀胱炎に関しては一瞬おかしな時があり、すぐに尿検査をしていただいて細菌が確認できたのですが、そのまま症状が出ていないので、様子を見ることになりました。
念のため、お薬もいただいてるので、私も慌てずに済みそうです。錦戸先生にお世話になって半年が過ぎました。お陰様で漢方を飲む前より体調が落ち着いていて、毎日とても元気です♪本当にありがとうございます!
患者さんの病状 |
膀胱内の悪性腫瘍、頻尿、血尿 |
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効果に対する評価 |
膀胱内に悪性腫瘍があるという診断で、その結果の頻尿や血尿でしたので、免疫力を高めたり、身体修復能力を高める意味で、漢方薬の処方で組み立てました。 |