僧帽弁閉鎖不全症・咳の
トイプードルの漢方治療
症例・治療例

僧帽弁閉鎖不全症のトイプードル犬の漢方治療の漢方治療

患者:トイプードル犬 8才 3㎏
使用中の薬:心臓病の薬、ピモベハート1.25

ご相談内容

 ◇[病名・症状]心臓疾患・僧帽弁閉鎖不全症・MR  お薬;ピモベハート1.25

よろしくお願いいたします。はじめまして。ネットでこちらを知り、始めてメッセージさせて頂きました。うちのこは、8才のオスのトイプードルです。数年前から、咳をときどきしていまして、昨年に病院で検査してもらったところ、心臓の弁に問題があり、レベル1という診断でした。心臓疾患僧帽弁閉鎖不全症・MRという診断名です。
 
投薬はせず、様子をみていましたが、先月再度、検査をしたら、レベル2との診断でした。そのため先月からは、心臓のお薬を飲み始めています。普段の様子ですが、食欲は普通にあり、朝晩2回食べていて、30分〜40分くらいの散歩は難なく歩けています。
 
獣医さんからは、お薬は一生涯飲み続けないといけないと言われています。漢方との併用に関心はありますが、続けていけるかどうかの不安があります。月々の価格はだいたいどのくらいになりますでしょうか?また漢方もお薬と同様、一生涯続けていくものなのでしょうか。
 

対応と指導内容

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心臓弁膜症や心臓肥大の子は小型犬の宿命みたいな病気です。この病気の原因の一番大きなものは老化現象です。よって年々悪くなっていきます。心臓病は、たくさんの荷物をしょって坂を上るロバにたとえられます。そのロバのお尻を、鞭でバシバシたたくのが過去の医療です。私達のめざす方針は、その荷物を降ろしてやって、人も荷物を半分持ってやり、ロバに楽をさせて、坂を上ろうとする医療です。

漢方サプリの目的は、悪くなっていくスピードを少しでも遅らせてやる事と、悪くなって落ちた心機能を助けてやって少しでも楽にしてあげることを目的とします。生活の注意としては、 興奮することをさける。運動を制限する。水や食事は下を向かずにとれるように食器を高くしてやる。できれば1日の温度差を少なくしてやる。

室内飼育でしたら、室内の湿度をあげてやることいいですよ。 これだけの工夫で少し楽になります。
夏は、温度:25~28度くらい、冬は、温度:20~23度くらい湿度は50~60%くらいが目安です。次にこれからお話し する漢方を使われると非常に良い結果が出ると思います。
 

その後のお客様からのご報告

1ヶ月

こんにちは。漢方が順調に効いているようで、咳の回数が驚くほど減りました。たまに、コンッと咳をする時もありますが、全く、咳をしない日もあります。今日ラインさせて頂いたのは、別件の相談なのですが、友人のワンちゃんのことです。友人のワンちゃんは、いま2歳のトイプードルを飼っていて、1歳のときに両足の手術をしたそうです。

関節が弱く、膝を脱臼しやいらしくて、あまり走らせたりできないみたいで、まだドックランにも行けてないそうです。関節に良いおやつなどを与えているとのことでした。関節に良い漢方薬というのはあるのでしょうか?  → ありますよ。
 

3ヶ月

宜しくお願いします。その後の様子ですが、先月に3か月に一度ある定期診察に行って来たところ、担当の獣医さんから「安定しています。」と言われました。咳の方は最近の気温差のせいもあるのか、少しだけ以前よりは咳をしているような印象です。

食欲は変わらず毎食、完食しています。
散歩も30分程度ですが、小走りになるくらいの速度で走る時もあったり、しっかり歩いています。また引き続き宜しくお願いいたします。
 

7ヶ月

最近の様子ですが、食欲もしっかりあり、残さず食べます。体重もほぼ変わらずです。散歩は2,30分くらいリードを引っ張るくらい元気に歩いています。心臓の疾患が原因といわれている咳の症状なのですが、朝起きた後くらいに 1,2回しています。(この症状は以前からずっとあります。)また引き続きよろしくお願いいたします。
 

患者さんの病状

僧帽弁閉鎖不全症からの咳

効果に対する評価

僧帽弁閉鎖不全症による咳ですが、漢方前は多かったとのことですが、心臓病の治療薬と漢方の併用で上手くコントロールできており、体調の維持管理もできてよかったです。そのため現代治療薬に頼るだけでなく、上手に漢方を併用していくといいと思います。


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